2009年2月13日金曜日

「フォー・モーメンツ part II 」セバスチャン・ハーディ


原題:Four Moments

「FOUR MOMENTS」
(フォー・モーメンツ/哀愁の南十字星)
収録





 II. 我らの夜明け

 まばゆい太陽が
 われわれに昼の光を与え
 今進むべき道を示している

 温かい太陽が
 雨を降らせ 
 われわれが生きる道を清めてくれる

 時は過ぎ
 太陽はから去り
 消えてしまうだろう
 そして私たちにも夜がやってくるだろう
 
 私たちの心の奥底では 
 思い出が生き続けている
 夢見ることに耽っていれば
 すぐに恐れは去り
 暗闇も去るだろう
 そして夜明けがやってくる

 一瞬の間 その一瞬があなたをつつみこむだろう
 一瞬の間 その一瞬があなたを傷つけることもあるだろう
 その一瞬一瞬は きっとあなたとともにあるだろう
 私の心からあなたに向けた一瞬


 II. dawn of our sun
 
 Chiaro sole
 Gives us our day
 Shows us our way
 We make now
 
 Caldo sole
 Brings us our rain
 Cleanses our way
 We live on
 
 Time moves on
 Our sun will be gone
 Leaving our sky
 Our night time will come
 
 Deep in our minds
 Memories live on
 Lost in our dreams
 Soon fear will be gone
 Darkness will leave
 Dawn of our sun
 
 For a moment, it will hold you
 For a moment, it will hurt you
 And this moment should stay with you
 This moment from my heart

 
【解説】
「Four Moments」(邦題:「哀愁の南十字星」または「フォー・モーメンツ」)は、オーストラリアのバンドであるセバスチャン・ハー ディ(Sebasthian Hardie)が1976年に発表したデビューアルバムである。全編マリオ・ミーオ(Mario Millo)の甘美なギターが歌いまくり、それをトイヴォ・ピルト(Toivo Pilt)のキーボードがみごとにサポートするという、叙情派プログレッシヴ・ロック屈指の名盤である。特にメロトロンの効果的な使い方が、ギターととも に大きな魅力であり特徴となっている。
 

Shura_3アルバム収録曲はタイトル上6曲になっているが、1〜4曲はつながって演奏され、詞的にも関連しているので一つの曲と考えられる。実際最初に発売されたLPの裏面には、「Side 1 Four Moments」とあって、その下に1〜4曲のタイトルが書かれているのだ。つまりLPで言うところのA面の4曲は「Four Moments」というタイトルの20分に渡る組曲なのである。 
 
さてここで取り上げたのは、サウンド的には導入部の盛り上がりがいったん終わり、ゆっくりしたギターアルペジオに導かれてメロトロンフ ルートが歌い出す、一番ドラマチックな2曲目である。メロトロンをバックに前半が、そして感動的なギターソロを経て、最後の4行が歌われる。この4行は組 曲全体でも、何回か繰り返されるので、大きなテーマだと言える。
 
この曲の前にある1曲目は、その雄大な“覚醒”を思わせる詞から、最初は何か宗教的な体験を歌っているような気がした。“you”は聴き手全体に対する呼びかけかと思った。そしてこの2曲目も、太陽や昼と夜を歌った前半部は、その流れを継いでいるように感じた。
 
し かしこの2曲目では、「私たち」“we”を太陽が導き、例え夜になっても、また夜明けがやってくると歌われる。「私たち」は思い出も共有している。同じ夢 も持っている。そして最後、“This moment from my heart”と、「私」が出てくる。「私の心からあなたに向けた一瞬」。ということは“you”は、「あなたたち」と広く呼びかけているのではなく、特定 の「あなた」への呼びかけだと分かる。
 
したがってこれは宗教的な歌ではない。宗教的な崇高な気持ちにまで高まった「私」から「あなた」 への思いを表現した歌なのだ。相手は恋人かもしれない。あるいは男性の友人かもしれない。同じ思い出と夢を持ち、辛い時期(夜)が来てもまた良い時期 (朝)はやってくる。一瞬、一瞬、相手を包み込んだり(hold)傷つけたり(hurt)仕合いながらも、その一瞬一瞬をともに過ごしていこう。その一瞬 一瞬は私の心からあなたのために用意されたもの。
 
そう考えると1曲目では、私たちが一緒にいることで「あなた」の世界がこんなに開けてきているだろう?と歌っているのわけだ。う〜ん、愛にしても友情にしても、この「Four Moments」は、雄大にして崇高なる思いが詰まった曲だったのだ。凄い。
 
ちなみにLP及びCD(私の持っているのは1994年発売盤)では、英詞が間違っているため、訳詞も違っている。Lyrics Spot.comサ イトにあった英詞(これもスペリングミスがあったりしたのだけれど)を参考にさせていただいた。なんと一連、二連の最初の言葉「Chiano sole」と「Caldo sole」はともにイタリア語であった。聴きながら英語っぽくないなぁとは思ってたけど。はぁ〜疲れた。
 

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