呼び覚まされ 私は再び生まれた 目を見開き
叫び声を上げ 立ち上がろうとして 石を押しのけた
灰の中をゆっくりと進み ロープをしっかりと掴み
最後に 愛と命と希望の存在を信じる
美、空、地球、月
常に動き続け 調和しながら鼓動する
そして回転を続ける
手を伸ばす 光の下へと導かれる 望む
夜の闇へ投げ込まれる 輝く
さらに深くさらに中心部へと近づく
目的と意味 そして全ての事柄の本質へ!
awaken - I am reborn - seeing
calling - roll away the stone - rising
pacing through the ashes, holding fast the rope
finally believing in love and life and hope
beauty - sky, earth and moon
always moving - beating in tune
turning around...
reaching - drawn to the light - wanting
shooting into the night - glowing
getting ever deeper, closer to the core
the purpose and the meaning, the essence of it all!
叫び声を上げ 立ち上がろうとして 石を押しのけた
灰の中をゆっくりと進み ロープをしっかりと掴み
最後に 愛と命と希望の存在を信じる
美、空、地球、月
常に動き続け 調和しながら鼓動する
そして回転を続ける
手を伸ばす 光の下へと導かれる 望む
夜の闇へ投げ込まれる 輝く
さらに深くさらに中心部へと近づく
目的と意味 そして全ての事柄の本質へ!
awaken - I am reborn - seeing
calling - roll away the stone - rising
pacing through the ashes, holding fast the rope
finally believing in love and life and hope
beauty - sky, earth and moon
always moving - beating in tune
turning around...
reaching - drawn to the light - wanting
shooting into the night - glowing
getting ever deeper, closer to the core
the purpose and the meaning, the essence of it all!
【解説】
「Nucleus」はスウェーデンのバンドAnekdoten(アネクドテン)が1995年に発表したセカンドアルバムのタイトルナンバーであり、アルバム最初の曲である。アルバムは2004年にバンド自身の手でリマスターされ、より強力な作品となった。
Anekdoten は1993年、1980年代のポンプロックの流れとは全く別の場所から、アルバム「Vomed」(邦題は「暗鬱」)で彗星のごとく現れた。その大胆なメロ トロンの使い方や、メロディーよりもリズムを重視するかのごとくヘビィなサウンドは、1970年代のKing Crimsonの世界に通じていた。
2nd アルバムの「Nucleus」は、1stからさらにバンドの一体感が強まり、動と静の落差がより明確になった傑作アルバムとなった。タイトル曲である 「Nucleus」はその最初を飾る激しい曲である。ちなみに“nucleus”とは「中心、核」といった意味を持つ。
曲は新たな生命の 誕生を歌う。ただし“reborn”とあるように、再び生まれたのである。前世の命なのか他の生物だったのか、今ある自分が生まれ変わったかのような体験 を表現しているのか。しかしrebornということは自分が一度生命を得て亡くした記憶があるということだ。つまり何も知らない赤子として生まれたのでは ない。「復活」と言ってもいいかもしれない。
そして「復活」した「私」は雄大な宇宙の法則の中で、「愛と命と希望を信じて」ものごとの本 質へ向かって動き出す。一度滅びてしまった者が再び動き出す瞬間と信念をとらえた詞。短い言葉をつなげながら、最後の行に至る流れは、まるで彼が次第に意 識取り戻し意志を明確にしていくかのような効果を生んでいる。
サウンド的には生命が再び誕生する際の、命の爆発とでも言いたい凄まじくヘヴィーなリフでこの曲は始まる。ボーカルが始まると一転してメロトロンフ ルートを活かした静かな演奏に変わり、インストゥルメンタルパートになると再びヘヴィーサウンドが荒れ狂う。最後は渦巻くような音の中、訴えるような声が 重なり(これは聞き取れない)、唐突に曲は終わる。
再生、復活のエネルギーに満ちているような、アルバムを象徴するような激しい曲であ る。1970年代のプログレッシヴ・ロック(だけではないが)の詞は、現状に対する悲観的な、あるいは絶望的な認識を表現していたものが多かった。「クリ ムゾンキングの宮殿」しかり、「狂気」しかりである。ではそれから20年〜30年経ったプログレッシヴ・ロックの詞は、いったい何を描くのか。
少なくともこの曲には、苦しみを知った上で、生きることを肯定していく叫びが込められていると言える。
再生、復活のエネルギーに満ちているような、アルバムを象徴するような激しい曲であ る。1970年代のプログレッシヴ・ロック(だけではないが)の詞は、現状に対する悲観的な、あるいは絶望的な認識を表現していたものが多かった。「クリ ムゾンキングの宮殿」しかり、「狂気」しかりである。ではそれから20年〜30年経ったプログレッシヴ・ロックの詞は、いったい何を描くのか。
少なくともこの曲には、苦しみを知った上で、生きることを肯定していく叫びが込められていると言える。
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