2009年3月22日日曜日

「ゲームズ」タイ・フォン

原題:Games

■「
Windows(ウィンドウズ)収録







ゲーム 君はのゲームの中でぼくを見失った
ゲーム それは決して同じようには終わらない
泣きなさい 涙をためこまないで
時が のすべての恐れを消し去ってくれるでしょう

ゲーム 金の砂に洗われて
ゲーム あなたと二人手をつないで
空まで高く立ち上る波
夜が終わるまで飛び続けたこと

愛は消えてしまった もし君が残るとしても 僕を自由にしておくれ
君は僕にとって掛け買いのない人だってことがわからないのかい

Gemes you lost me in your games
Games Just never end the same
Cry don't retain all your tears
Time will vanish all your fears

Games washed by the golden sand
Games you and I hand in hand
Waves rising high to the sky
Fly till the end of the night

Love is gone if you stay let me have my way
Cant't you see you're the one


【解説】
フランスの叙情派プログレッシヴ・ロックバンドタイ・フォン(Thai Phong)のセカンド・アルバムから「Games」(ゲームズ)である。ファースト同様セカンドも傑作アルバムであるが、ドラムのリズムの切れや全体の音のまとまりなどは、さすがにファーストより完成度が高い。しかしそれは好みの問題。どちらも叙情的な音としては一級品。

この「Games」は、丁度ファースト・アルバムのシングルヒット曲「シスター・ジェーン」と同じような曲調の、切々とハイトーンボーカルが感情を込めて盛り上がっていく曲だ。曲順としてもアルバム2曲目。

ただし歌詞を見てみると、「シスター・ジェーン」とは正反対の内容。「シスター・ジェーン」が自分を捨てていった女性に、オレを捨てて行かないでくれと訴え続けるのに対し、この「Games」では、男が女を残して去って行くという歌詞だ。

まずタイトルの「Games」。ゲーム。つまり恋愛だと思っていたのに、君はゲームでもするように楽しんでいただけなんだな、という男の気持ちだ。gamesと複数になっていて、歌詞の中でも「just never end the same」とあるように、男は彼女が男を手玉に取るゲームを楽しんできた中の一人、でもいつも同じように君の思う通りにはならないんだよ、ということか。

女は泣いている。しかし男はゲームのような関係に疲れ、愛を失ってしまったのだ。時が恐れを消し去り、きっとその辛さを癒してくれるだろうと言いながら、君がここに残る(このままを望む)としても、僕は去らせて欲しいと言う。

「Love is gone(愛は消えてしまった)」と言いながら、「let me have my way」はお願いする言い方だ。だからもしかすると別れないのかもしれない。gameをするような恋愛の仕方はやめようと、女にわからせようとしているのかもしれない。この悲しく感情がほとばしるようなメロディーやボーカルを聴いていると、そんな気もしてくる。男も彼女を愛しているのだ、ゲームのような恋愛に疲れていたとしても。

最後の行の「Can't you see you are the one」が難しい。「one」だから「一人」、つまり「君はもう一人になんだって気がつかないのかい」となりそうな気もする。しかし「the one」という言い方がひっかかる。それなら「You are alone」とか言いそうな気がするのだ。

そこで「the one」を「選ばれた人」という風に解釈した。つまり「本当にただ一人君のことだけが好きなのに、わからないのかい」と。あぁ〜泣ける。

2連は2人の幸せな時を思い出しているのか。だからこそ悲しいのだ。幸せだった時間があるからこそ悲しさは大きくなるのだ。曲のイントロに聴こえる潮騒の音がダブる。

「Games」は「Sister Jane」ほどストレートな愛の表現はない。むしろ一見冷静な別れの宣言に見える。立場も残された側ではなく去る側だ。しかしこの歌詞がメロディーに乗る時、「Sister Jane」と同じくらいに、愛する苦しみや別れる悲しみに満ちてくる。曲の構成が二番煎じ的ではあるが、やはり胸を打つ名曲と言えるだろう。


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