2009年4月28日火曜日

「9フィートのアンダーグラウンド(恋人は友人)」キャラバン

原題:Ninefeet Underground: Love's a Friend

In The Land Of Grey And Pink
(グレイとピンクの地)収録





地下9フィート(9フィートのアンダーグラウンド)[恋人は友人]

夜が明けようとしている今日の日を見てごらん:君に目には何が見える?
あくびをしながらでも今僕のことを考えておくれ、陽の光はぼくが泣いた涙
ぼくが見ているものは本当の事だとわかっている
ぼくがさわっているものが僕が感じているものだとわかっている
もし僕が君が言うことを気にしないとすれば
今日は僕にとって何の意味も持たないだろう

なぜって、息づいている君の世界が見えるし、僕の心は君のもの、君のは僕のものだから
許すとか許さないとかいうような話はしないで、やることはたくさんあって、時間はないんだ
僕の愛はまっすぐに君に向けられている
何か新しいものへの思いも込めて
僕が手にしているもの全てを君は感じている
両手を口にいれて、君は静かにひざまずく


ぼくが見ているものは本当の事だとわかっている
ぼくがさわっているものが僕が感じているものだとわかっている
僕の愛はまっすぐに君に向けられている
僕の愛する人は君...
  


Ninefeet UndergroundLove's A Friend


Look at the day that is dawning: what do you see with your eyes?
Think of me now while you're yawning, sunshine the tears from my cries
What I see I know is real
What I touch I know I feel
If I don't care for what you say
It won't mean much to me today

For I see your world that is living, my mind is yours, yours is mine

Don't talk to me 'bout forgiving, so much to do, no more time
All my love goes straight to you
With just a thought for something new
All I have is what you feel
With hands in mouth, you gently kneel

What I see I know is real
What I touch I know I feel
All my love goes straight to you
All my love is you...

 

【解説】
「In the Land of Grey and Pink(グレイとピンクの地)」はCaravanが1971年に発表した第3作目のアルバム。リチャード・シンクレア(Richard Sinclair)の甘く安定したボーカルと、デイヴ・シンクレア(Dave Sinclare)のキーボード、特にトーンを変えたオルガンがアルバム全体の大きな魅力となっている傑作である。

「Nine Feet Underground」は、旧LPでB面すべてを使った22分を越える大曲で、9パートからなる組曲である。とは言っても劇的な展開をするわけではなく、滑らかになだらかにリズムチェンジを繰り返しながら、オルガンがリードを取りつつ進んでいく心地よさに酔う曲だ。

その中でボーカルパートは「Love's A Friend」と「Disassociation」の2つのパートのみ。そして「Love's Friend」が、ギター担当のパイ・ヘイスティングス(Pye Hastings)、「Disassociation」がリードボーカリストと言っても良い、ベース担当のリチャード・シンクレアが歌う。

今回は「Love's A Friend」を取り上げてみた。次回は「Disassociation」と続く予定だ。

まずタイトル「Love' s A Friend」だが、「Love's」は「Love is」の短縮型。したがって「Love is a Friend.」という文である。恋人をさす場合、一般的には「love」は女性、「lover」は男性を指すことが多い。それに従えば、男性が女性に対して「愛する人」と呼びかけている歌だと考えられる。

タイトルはどういうふうに解釈すればよいだろうか。「自分の恋している人(自分にとっては恋人)は実はまだ友人の一人」という感じか。

実際に歌詞を見てみると、「僕」からの一方的な語りかけである事がわかる。むしろ相手に話をさせるチャンスを与えず、自分の愛を語り、相手の自分への愛を求めている感じだ。パイ・ヘイスティングスのちょっと不安定な弱々しい感じの声だから、キツさを感じないが内容的には結構自分勝手である。

とくに「With hands in mouth, you gently kneel(両手を口に入れて、君は静かにひざまずく)」は、強烈なイメージだ。前の行「All I have is what you feel」とつながっていると解釈すれば、「僕が手にしているもの全ては、君が両手を口に入れて感じていることさ。君は静かにひさまずく」となる。

「hands in mouth」は赤ちゃんがよくするポーズだ。両手を口にしてしゃぶるような感じ。hungry cue(お腹がすいた合図)とも言われる。「僕」の前で、赤ん坊のように「僕」の愛を求めてかしずいていると言っているのだろうか。

強烈な愛の歌であることは確かだ。しかし相手の気持ちが見えない。再びタイトルと考え合わせると「Love is a friend.」ちょっと不気味な感じさえする。まだ友人である女性に向って、愛を告白しているというより、愛を押し付けているような有無を言わせない感覚が漂っている。

さて長いインストゥルメンタルパートを経た次のボーカルパート、「Disassociation」ではどのような詞が展開されているであろうか。



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